かかりやすい病気とサインを見逃さないために

うさぎはデリケートな生き物であり、ちょっとした体調の変化が大きな病気のサインであることが少なくありません。うさぎは本能的に弱みを隠す習性があるため、飼い主がそのサインを見逃さないように日々の健康チェックが重要です。今回は、うさぎがかかりやすい病気と、その症状のサインを紹介します。


うさぎは食事と腸内環境が密接に関係しているため、腸のトラブルが体調不良のサインとなります。特に、柔らかいフンや下痢が見られる場合は要注意です。健康なうさぎの便は丸くて硬いですが、これが柔らかくなっている場合やお尻に便が付着している場合は腸の状態が悪化している可能性があります。食事やストレス、細菌感染などが原因で腸の調子を崩すことがあるため、早めの対策が必要です。日々の便の状態をチェックする習慣をつけましょう。

うさぎが食べる量が減ったり、水を飲む量が増えたりするのも体調不良のサインです。特に、食欲不振は様々な病気の初期症状として現れることが多いため、注意が必要です。歯の不正咬合や胃腸の問題、さらにはストレスや痛みによって食欲が低下することがあります。うさぎが食べるペレットや野菜の量、飲む水の量を日々観察し、いつもと違うと感じたらすぐに動物病院に相談しましょう。

うさぎは体重の増減が体調のバロメーターとなります。急激な体重の減少や増加は、体調不良のサインです。特に体重が減少している場合、消化器系のトラブルや歯の問題、寄生虫などが原因の可能性があります。定期的にうさぎの体重を測り、健康状態を把握することが大切です。

うさぎの歯は一生伸び続けるため、噛むことで適切にすり減らす必要があります。しかし、歯の噛み合わせが悪くなると、伸びすぎた歯が口内に傷をつけたり、食事がしづらくなったりします。その結果、食欲不振や体重減少といった症状が現れることがあります。定期的に口元をチェックし、異常が見られたら早めに獣医師に相談しましょう。

被毛の艶がなくなったり、目がうるんでいたりする場合も、体調不良のサインです。被毛の状態や目の様子は、うさぎの健康状態を反映しています。普段からうさぎの見た目に注意を払い、普段と違うと感じた場合は何らかの体調不良が疑われます。

うさぎは体調不良のサインを見せにくい動物です。そのため、飼い主が日々の観察を通して、少しの変化も見逃さないことが大切です。便の状態、食欲、体重、歯、見た目の変化など、日々のチェックポイントを押さえておくことで、うさぎの健康を維持できます。早期発見と適切なケアを心がけて、うさぎが健康で幸せな生活を送れるようにしましょう。