うさぎさんと暮らしていると、「あれ?いつもとちょっと違うな…」と思う瞬間がありますよね。
今回は、「避妊手術を終えてから、ケージの中でトイレをしなくなってしまった」という、ちょっと悩ましいようで、どこか可愛らしい行動の変化についてご紹介します。
実際にご相談いただいた飼い主様の声をもとに、考えられる理由や、再びケージ内で安心して排泄してもらうための工夫をまとめました。
🐾 避妊手術後から始まった、「ケージではしない」問題
「術後しばらくしてから、ケージ内のトイレを使わなくなりました。
でもケージの外に出すと、決まった場所ですぐおしっこやうんちをするんです。
もしかして…ずっと我慢してる?それって身体に悪くないの?」
これは実際に寄せられた飼い主様からのお悩み。
うさぎさんのことを第一に考えているからこそ、「我慢させてるかもしれない」という思いはとても切実ですよね。

🧠 なぜ急に?避妊手術後に行動が変わる理由
うさぎさんにとって避妊・去勢手術は、体と心にとって大きな変化。
ホルモンバランスが変わるだけでなく、「手術=怖い経験」として記憶されることもあります。
その結果、こんなことが起こる可能性があります。
✅ ① ケージが「怖い場所」になってしまった
術後の療養やお薬タイムがケージ内だった場合、
「ここにいると嫌なことが起きる」という記憶が残ることも。
安心していた場所が、いつの間にか“ちょっと緊張する場所”になってしまっているかもしれません。
✅ ② ケージの外が「安心して出せる場所」になった
部屋んぽ中におしっこ・うんちをしたら、飼い主様が片付けてくれて、特に怒られない。
そんな優しい環境のなかで、うさぎさんは「ここでしても大丈夫なんだ」と学習していきます。
✅ ③ トイレの場所の記憶が“塗り替えられた”
うさぎさんは賢い反面、とても繊細。
何度かケージ外で排泄を繰り返すうちに、「あ、こっちがトイレだ」と新しく覚えてしまった可能性もあります。
⚠️ 我慢が続くと危険?気になる健康リスク
うさぎさんが排尿・排便を我慢し続けると、
膀胱炎、尿結石、うっ滞(腸の動きが止まる病気)などにつながる可能性があります。
とはいえ今回のように、外に出してあげればすぐ排泄する場合、
今すぐ深刻な状態ではないと考えられます。
ただし、「長時間の外出ができない」「毎回我慢させてしまっている」という状況は、
うさぎさんにも飼い主様にも、負担が大きいのが事実です。
🏡 ケージ内トイレ復活作戦:3つのステップで見直そう
🪄 ステップ①:「ケージって落ち着く〜」と再認識してもらう
まずはケージ=安心できる場所に戻すことから始めましょう。
- ケージの周りを静かな場所に移す
- 牧草やおやつをケージ内であげて「良い思い出」を重ねる
- 飼い主様の声が届く距離でリラックスタイムを作る
無理やり閉じ込めるのではなく、「自分から入っていきたくなる空間」を目指しましょう。
風味のいい牧草はこちら
🪄 ステップ②:トイレの場所・におい・形を見直す
次にトイレ自体をチェック。
- トイレの場所は以前と変わっていませんか?
- ケージの隅で、寝床と離れた場所にありますか?
- 清潔すぎて“自分の匂い”が残っていないかも?
【ポイント】
うさぎさんは“自分の匂い”を頼りに排泄場所を記憶しています。
最近したばかりのうんちやおしっこ付きのトイレ砂をそのまま置いておくことで、
「ここだ!」と思い出してくれるかもしれません。
🪄 ステップ③:「ここでできたら嬉しいことがある」と覚えてもらう
うまくケージ内でできた瞬間を見逃さずに、
すぐ褒めて、ごほうびを渡すのがとても大切です。
- ケージ内での排泄 → ご褒美のうさぎおやつ
- 部屋んぽ中はトイレの前で「ここだよ〜」と声かけしてみる
少しずつでも「トイレ=褒められる=楽しい」と学習してくれます。
おすすめのあやつはこちら
🧼 おすすめのトイレ関連グッズ
- 消臭力が強く、ふわふわで足裏に優しいトイレシーツ
- 広めで安定感のあるうさぎ用トイレ(プラスチックや陶器タイプ)
- トイレ誘導にぴったりの香りつきうさぎおやつ
通販サイトでは、こうしたお悩みに応えるアイテムを取り揃えています。
行動のクセに合わせたトイレ選びが、解決の第一歩になることも。
🐾 最後に:焦らず、うさぎさんのペースで
一度ついた「ここがトイレだよ」という記憶を変えるのは、簡単ではありません。
でも、うさぎさんはとても賢い生き物。
毎日少しずつ、同じ声かけ、同じごほうび、同じ場所を繰り返すことで、
また新しい習慣を身につけてくれます。
うさぎさんが安心して、飼い主様も気持ちにゆとりを持てるような、
そんな「ちょうどいいトイレライフ」が戻ってきますように。



